安否確認サービスはどうやって選ぶ？

どれを選べばいいのか迷ってしまう

安否確認サービスの種類や内容は多岐に渡っています。いろいろ選べるわけですが、選択肢が多様な分、どれを選べばいいのか迷ってしまうことでしょう。ここでは安否確認サービスを導入する場合に注意しておきたいポイントをひとつずつまとめていきます。

「操作が簡単なもの」

センサー型やカメラ型などいろいろありますが、利用する高齢者本人や家族が使いこなせなければ意味がありません。「設置したのに操作が難しくてそのままになっている」というケースも少なくないのです。高齢者でも分かりやすく、操作が簡単なものを選ぶといいでしょう。

「費用も確認しておく」

65歳以上になると介護保険サービスが利用できます。しかし、手厚い安否確認サービスは介護保険外のサービスとして扱われることが多いため、自分たちで費用を負担しなければなりません。高性能なものになるとそれなりの金額が必要です。初期費用や月額費用、緊急時のオプションなど、いくら必要なのかをあらかじめ確認しておきましょう。
ただし、介護度が重度だと介護保険を利用した安否確認サービスを利用できる場合もあります。その場合は自己負担額も少なくなります。

「高齢者の状況に合わせる」

高性能な安否確認サービスを導入してもニーズに合っていなければ意味がありません。見守りは24時間体制がいいのか、それとも、緊急時の時だけでいいのか、など高齢者の状態や状況によって必要とするサポートは異なります。
例えば、ある程度身の回りのことは自分でできる場合は緊急対応ではなく生活状況や健康状態が確認できるタイプでいいでしょう。訪問型や宅配型の場合は月に1回、30分程度の会話ができるプランで大丈夫です。緊急通報ができる機能があれば安心ですが、「万が一の備えとしてあれば安心」という程度です。基本機能のみでも十分に対応できます。
介護度は低いものの介助を必要とする場合は、週1回以上訪問や宅配サービスをしてくれるタイプがいいでしょう。ただし、認知症の人が利用する場合は緊急通報の他に位置情報を確認できるサービスを追加した方が安心です。また、ガスや電気などのライフラインとセンサーを連動しておけば異常を素早く感知できるため、何かあった時も安心です。
介護度が重度の場合は、基本機能以外にすぐに警備会社が駆けつけてくれるサービスもあれば安心です。生活導線にセンサーやカメラを設置して常に高齢者の様子を確認できるようにしておくのもいいでしょう。
このように、高齢者の状態によって必要な機能が異なります。「どのようなサポートが必要なのか」をしっかり考えて選びましょう。